すみっコぐらしのキャラクターには、ペンギンが2種類います。「ぺんぎん?」と「ぺんぎん(本物)」です。
ぺんぎん?のほうは、「実はカッパじゃないの!?」という疑問がありますが、実際にはどうなのでしょうか。
この記事ではぺんぎん?の正体に迫ります。
「ぺんぎん?」とクエスチョンマークまで含めて、全部が名前のようです。発音は「ぺんぎん」という時と同じで、語尾が上がらないのが正解だそうです。
すみっコの公式サイト・書籍での説明は?
『すみっコぐらし大図鑑(改訂版)』によると、ぺんぎん?は……
自分は ぺんぎん? 自信がない。 昔は あたまに おさらが あったような…。 自分が なにものか さがす日々。
『すみっコぐらし大図鑑』(主婦と生活社)
と説明されています。ぺんぎん?は、すみっコたちの中でも特に「自信がない」とされるキャラクターですが、
- 昔は頭にお皿があった
- きゅうりが大好物
- 昔は川で流れていたような…
と「実はかっぱだったんだ!」という背景を連想させるような説明も。ただし、すみっコぐらしの公式サイトでは、一切「ぺんぎん?の正体はかっぱです」と明記されていません。
Googleのサイト内検索機能を使って、すみっコの公式サイト内に「かっぱ」の3文字がないか検索してみました。
その答えは「ない」でした。
すみっコの公式サイトには「かっぱ」や「カッパ」という文字自体が、どこにも掲載されていないのです。
実はぺんぎん?の頭にお皿が載っているグッズがある!?
てのりぬいぐるみ[すみっコのひみつ編]|まるる商店
実は、「てのりぬいぐるみ すみっコのひみつ編」には、上の写真のように「ぺんぎん?だけど頭にお皿が載っていて、どう見てもかっぱ」という商品が設定されています。
お、やっぱりぺんぎん?はかっぱだったのか……と思ってしまいますが、公式ツイッターをよく読むと、こんな風に書かれていました。
商品だけ見ると「ぺんぎん?はかっぱ」と断言しているように思ってしまいますが、商品説明ではちょっと違います。
『ぺんぎん?の「昔こんな感じだった姿」』と説明されていますね。
ということは……ぺんぎん?の妄想の中の世界かもしれません。
すみっコの公式な発表は、あくまでもぺんぎん?は「自分がなにものかさがす日々を送っている」というところからブレていません。
お皿をのせた姿のぬいぐるみを販売する際も「あくまでもぺんぎん?の妄想の世界の中の姿」と位置づけているようです。
すみっコぐらしの中での「ぺんぎん?」の立ち位置は?
すみっコぐらしといえば、すみっこが好きな仲間たちが、子どもだけでなく大人も楽しめるストーリーを展開する……というのが特徴です。
ぺんぎん?と設定が似ているのは「とかげ」です。とかげは、実は恐竜の生き残りであることを隠して暮らしています。ほかにもカタツムリのふりをしているなめくじの「にせつむり」など、二重に設定されたキャラクターが複数います。
このように手の込んだ設定だからこそ、なぜか大人も引き込まれてしまう! という魅力があるのかなと思います。
とすると、ぺんぎん?も「正体はかっぱだった!」と断定せず、あくまで「かっぱだったかもしれないぺんぎん?が自分さがしをしている」という設定を楽しんだ方がいいのかなと思っています。
ぺんぎん?以外にも、食べ残された脂身部分のとんかつ、えびふらいのしっぽ、北からにげてきたしろくま……などなど、自分のもつコンプレックスと共感してしまうキャラクターが多数。うっかり和んでしまうのは、そのせいかもしれません。
とかげについては、以下の記事で詳しい背景も解説しています。
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そんなすみっコぐらしのキャラクターたちについて、以下の本が1冊あれば、とっても詳しくなることができます。